客が少ない時間帯にしてくれとの要望だったので閉店前に作業開始
まぁ1時間もあれば終わる作業だったが
鍵を閉めて帰る為に留守番を頼まれてたのが事務の嫁黙々と作業をしてたんだが 嫁が暇なのか沈黙が嫌なのか時々話しかけてくる
俺も適当に会話をしながら進めてたんだが
嫁「今日花火大会ですね」俺「あーそうですねー」
嫁「ちょうど帰り渋滞かなー」俺「すいませんwなるべく早く終わらせますので」
嫁「あ!別に嫌味を言ったわけではないです!すいません」俺「あははw」
嫁「行かないんですか?花火大会」俺「彼女でもいれば行きますけどねー」
嫁「そうですかw一人で行っても寂しいですもんね」俺「そういうことですw」
嫁「私も彼氏と行きたかったなー」俺「あ!じゃーもしよければですが鍵預からせてもらえれば閉めときますよ明日朝一で鍵もってきますし」
嫁「いやwそういう意味じゃなくて彼氏がいれば行きたいってことですw」俺「そういうことですかwデートの約束があるのかと思った」
嫁「無いから留守番させられてるんです!」俺「俺でよければ一緒に行きますよ?はははw」
嫁「ほんと!やったー!行こう行こう!」俺「あははw」
嫁「いや 本当に行くよ!」俺「え?まじで?」
今では毎年花火大会行ってます
祖父が昔、俺に聞かせてくれた祖母との馴れ初めなんだけど(フェイクあり)祖母は貧しい家に生まれ、若いころから病弱だった母を
抱えながら生活費用を稼ぐ苦労人だったらしいが
勤勉で頭がよく学校でも医専を勧められるほどの女性だった
ただ費用や母をのこして故郷を離れることに抵抗があった祖母は
卒業後、亡き父が残してくれた小さな店と畑仕事を手伝っていたらしい
一方、祖父は資産家の一人息子
幼いころから御付の人や世話係は覚えられないほどついていて
家柄が少しでも釣り合わない友達と自由に遊ぶことさえ許されなかったらしい
祖父自身はやんちゃだったようだが周りから常に抑圧されていたとのこと
二人が出会ったのは、地元の駅
最初会ったとき祖母は学生だったらしいが完全に祖父の一目ぼれだったらしく
祖母はなんとも思ってなかったみたいだけど
(祖父は自分よりも背が小さかったし、好みでもなかったとのこと)
祖父はそのときから祖母のことで頭がいっぱいに
御付の人の目を盗んでは大した用もないのに駅に走り
汽車を待つ祖母を眺めていたそうな
贔屓目ではあるけど、孫の俺からみても祖母は美人
若いころの写真をみても容姿端麗だった
斜め前を歩いていた女子高生がいきなりうずくまるのが見えたんだが
振り返ったら、後ろのほうにいた20代ぐらいの女性が女子高生に心配そうに声をかけてた
渡り終わる前に、気になってもう一度見たら
青信号が点滅してるのに、二人がまだ真ん中にいたもんだから
俺も戻って、20代女性と協力し女子高生の腕を支えて一緒に渡ったこのとき一緒に介抱した20代の女性が、今の俺の嫁
そのときは嫁が俺の勤めてる会社に中途採用で入ってくるとは思わなかったが
当時は同じ部署でデスクが隣
歳は違うんだけど誕生日が同じでそれがきっかけでよく話すようになったっていうのもある
2年付き合って、結婚して今に至るよ
うちの会社はほんと入れ替わりが激しくて、3年続けば古株扱いになるような感じ。
服が好きでーって入ってくる子多いけどすぐやめちゃう。着るのと売るのじゃ全然違うもんね。
自分もその時5年目で、上から売上売上と言われるのに疲れて、毎日ため息ついてた。
んで、そんな所に中途入社してきた彼女。
人事から若い子が入ってくるとは聞いていた。
ちょっと幼い感じがかわいいんだけど、緊張しいなのが見てわかる。
あーこの子は売れる子だわー、売上上がるかもとちょっとやる気が復活した。
婆さんから聞いたじいさんとの馴れ初めでもよいか?
170オーバーですらっとしており綺麗系だがキツ目な感じであった
俺も第一印象でなんとなくすぐやめちゃうのかなぁと思った
なんだかんだで職場に溶け込んできて話を聴くと東京でキャバ嬢やっていたが母が病気で田舎に戻ってきたの事だった
話し方も丁寧で常識があったのでここで印象がガラッと変わった
体力的にもキツイ仕事なのに母の為に頑張る姿を見てなんか心を打たれてしまった
初めは東京で夢散って田舎に戻ってきたタダの女だと思った俺が少し情けなく思った
初デート?は近所の博物館で、もちろん友達も数人いたからデートとは言えない気もするが。そしてもちろん親同伴。告白は小5にした。それから「小学生の時の恋人なんか結婚しない」「中学の時の恋人なんか結婚しない」ていわれて結局結婚。
結婚5周年。付き合って20周年記念に書き込み。
初めて会ったのは嫁が12で俺が21の頃。
後輩を含む友人らと遊んでいたら「お兄ちゃん携帯忘れてるよ」と友人の家まで届けに来たとき。
見た目すげーヤンキーだったけど、友人は本当の妹のように可愛がってたみたいで一緒に遊ぶかって誘ったら子犬みたいにはしゃぐそのギャップにやられて、すぐに俺も妹のように思うようになった。それから俺らの彼女を含めたグループで遊ぶことが多くなった。
年の離れた兄がいるせいか話も合うし、人懐っこい生粋の妹気質のおかげで女連中からも可愛がられみんなの妹みたいな存在になってた。
女連中は個別で嫁と遊ぶやつもいたみたいだ。
そうやって何年か過ごして嫁が高校生の頃、社会人になり仕事にも慣れた俺は長年付き合った彼女と婚約した。
その矢先に彼女から妊娠の報告。きちんと避妊してはずなのにおかしいなーとは思ったが、婚約していたし順序は逆になってしまったがすごく嬉しかった。
すぐに「結婚しよう」とプロポーズするも、なんと彼女は浮気していたらしく子供はそいつの子で、俺よりそいつが好きだからと暴露され振られてしまった。
すんなり別れはしたが、人と関わるのが嫌になった俺は仕事の鬼と化した。とにかく寝る間も食う間も惜しんで仕事した。
心配した友人や親からの連絡も「大丈夫」とだけ言って無視し続けた。しばらくすると連絡は来なくなった。
それでも嫁だけはちまちま連絡してきた。
昼間にコウモリ見つけたとか、空が綺麗だよ、とかバカみたいなメールを無視してもずっとしてきた。
かなりうざかったので返信はしなかったが、気が向いたら目を通してた。
半年くらいして嫁から「たぁ兄(俺のあだ名)のご飯食べたい!」ってメールが来た。
当時、同期で美人のD子がいた。研修の時にD子とは仲良くなった。この頃、ことあるごとに先輩Aが、B子(俺の同期)と俺の仲をとりもとうとしていた。
あとで人から聞いて、わかったことだがB子はなぜか俺の事がすきだったらしく。
A先輩が相談にのっていたらしい。
実はA先輩はD子が好きだった。D子とよく話していた俺を見て勝手に嫉妬していたらしい。
A先輩とB子がどんなやりとりをしていたかは知らないが
今となれば手を組んでいたんだと思えるほど二人の押し方は露骨だった。
俺はB子は苦手なタイプだったし、好きじゃなかった。
が、飲み会のときもA先輩が隣に連れてきたりしてかなり絡まれた。
ある週末の飲み会の帰り。酔ったB子はまだ飲みに行くと騒ぎ続け皆は呆れ顔。
帰りの方向も違うのに、「俺君はこっち~」と引っ張られ。
振りほどきまくったが、茶化してくるA先輩。
そのとき、同期のC子が俺に近づいてきて、一言。
C子「俺さん、急がないとやばいですよ。もう終電くるはずです。」
C子とは帰りの電車が同じだったので、皆に挨拶したあと2人で猛ダッシュ。
が、なんとか乗れそうと思いきや階段をおりている途中で扉がしまり、無情にも発車。
俺「( ゚д゚)」
C子「」
その後は二人して漫画喫茶へ行って個別にかりた。
俺の場合はコンビニで金おろせばホテルでもタクシーでもいけたんだが。
明日は休みだしケチろうと考えた。
それに、C子は終電逃したのが初だそうでオロオロしてて可哀相だったって言うのもある。
C子とは普段そんなに話したことがなかったんだが、翌朝の帰り道には意気投合してた。
それからしばらくは普通に食事行ったりもしてたんだが、半年近く経ったころC子から告白されて交際開始。
俺らが結婚したのはそれから3年後。
ついでに。A先輩とB子は↑の飲み会からしばらくしてデキ婚。
(あのとき酔っていたB子はA先輩が送って行ったらしい)
当日の社内ではすっかり話題になってた。この二人は一悶着あったらしいけど 長くなるので割愛。
D子は取引先の男前な男性に見初められて結婚したと聞いた。
というわけで、今は妻のC子と子供と慌ただしいながらも楽しく暮らしてます。
付き合うまでがちょっと苦労したけど後はトントン拍子に話が進んで今じゃ3人の子持ち
毎日大変だけど幸せだわ